シャドーイングとは?英語初心者が効果を出すやり方と5つのコツ

「英語のリスニングがなかなか伸びない」「単語は知っているのに、口からスムーズに出てこない」。英語を勉強している初心者の方から、こうしたお悩みをよく聞きます。

そんなときに試していただきたい練習法が「シャドーイング」です。名前は聞いたことがあっても、「難しそう」「上級者向けでは?」と感じて手を出せずにいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、シャドーイングとは何か、どんな効果が期待できるのか、そして英語初心者でも無理なく続けられるやり方とコツを、具体的な英文例とあわせてわかりやすくご紹介します。

シャドーイングとは?英語を「影」のように追いかける練習法

シャドーイング(shadowing)とは、聞こえてきた英語の音声を、少し遅れて影(shadow)のように追いかけながら声に出してまねる練習法です。もともとは通訳者のトレーニングとして使われてきた方法で、現在では英語学習の方法としても広く知られています。

たとえば音声で次の英文が流れたとします。

I usually have coffee in the morning.
(私はたいてい朝にコーヒーを飲みます。)

シャドーイングでは、文章を最後まで聞いてから繰り返すのではなく、「I usually…」と聞こえた直後に、0.5〜1秒ほど遅れて同じように声に出していきます。文字を見ずに、耳から入った音をそのまま口で再現するのがポイントです。

音読やリピーティングとの違い

似た練習法に「音読」や「リピーティング」がありますが、それぞれ少しずつ違います。

  • 音読:英文を見ながら、自分のペースで声に出して読む
  • リピーティング:1文を聞き終わってから、音声を止めて同じように繰り返す
  • シャドーイング:音声を止めずに、聞きながらすぐ後を追って声に出す

シャドーイングは「聞く」と「話す」を同時に行うため、3つの中では負荷が高めです。だからこそ、初心者の方は段階を踏んで取り組むことが大切です。

シャドーイングで期待できる3つの効果

シャドーイングを続けると、次のような効果が期待できます。

1. 英語の音に耳が慣れ、リスニングが楽になる

英語は、単語と単語がつながったり、一部の音が弱くなったりして、教科書で覚えた発音とは聞こえ方が変わります。たとえば「Check it out.(見てみて)」は、実際には「チェケラウ」のように聞こえることがあります。シャドーイングで実際の音をまねしていくうちに、こうした音の変化に自然と慣れていきます。

2. 発音・リズム・イントネーションが身につく

英語には、強く読むところと弱く読むところがはっきりした独特のリズムがあります。お手本の音声をそのまままねることで、カタカナ英語から少しずつ抜け出し、英語らしいリズムやイントネーションが身についていきます。

3. よく使うフレーズが口から出やすくなる

何度も声に出したフレーズは、口が動きを覚えてくれます。「Could you say that again?(もう一度言っていただけますか?)」のような定番表現を繰り返し練習しておくと、実際の会話でもとっさに出てきやすくなります。

初心者が失敗しやすいポイント

シャドーイングは効果的な反面、やり方を間違えると「難しすぎて続かない」という結果になりがちです。よくある失敗は次のとおりです。

  • いきなりニュースや映画など、速くて難しい音声を選んでしまう
  • 意味がわからない英文のまま、音だけを追いかけている
  • 最初から完璧に言おうとして、つまずくたびに落ち込む
  • 1回に長時間やりすぎて、疲れてやめてしまう

シャドーイングは「少し簡単すぎるかな」と感じるくらいの教材から始めるのが、上達への近道です。

英語初心者向けシャドーイングのやり方【5ステップ】

ここからは、初心者の方におすすめの手順をご紹介します。1つの音声(30秒〜1分程度)を使って、次の順番で進めてみましょう。

ステップ1:まずは何も見ずに聞く

最初は英文を見ずに音声を2〜3回聞き、どのくらい聞き取れるかを確認します。全部わからなくても大丈夫です。

ステップ2:英文と和訳で意味を確認する

次にスクリプト(英文)と和訳を読み、知らない単語や表現を調べます。意味がわかった状態で練習することが、とても大切です。単語を覚えるコツは英単語の覚え方7つのコツの記事も参考にしてください。

ステップ3:英文を見ながら音声に合わせて読む

いきなり文字なしで追いかけるのは難しいので、まずは英文を見ながら音声と同時に読む「オーバーラッピング」をしてみましょう。音のつながりや強弱を意識してまねるのがコツです。

ステップ4:英文を見ずにシャドーイングする

慣れてきたら、いよいよ文字を見ずにシャドーイングです。最初はついていけない部分があっても、止まらずに続けることを優先しましょう。言えなかったところはあとで英文を確認すればOKです。

ステップ5:録音して聞き比べる

スマートフォンで自分の声を録音し、お手本と聞き比べてみましょう。「ここの音がつながっていない」「リズムが平らになっている」など、改善点が具体的に見えてきます。

シャドーイングを続けるための5つのコツ

コツ1:教材は「8割わかる」レベルを選ぶ

スクリプトを読めば8割ほど理解できる、ややゆっくりめの音声がおすすめです。初心者向けのリスニング教材や、学生時代の教科書の音声なども使いやすい教材です。

コツ2:短い英文からスタートする

最初は1〜2文の短い会話で十分です。たとえば、次のような日常会話から始めてみましょう。

A: How was your weekend?(週末はどうでしたか?)
B: It was great. I went to Kyoto with my family.(よかったです。家族と京都に行きました。)

コツ3:1日10〜15分を毎日続ける

週末にまとめて1時間やるよりも、毎日10〜15分続けるほうが効果を感じやすくなります。通勤前や寝る前など、時間を決めて習慣にしてしまうのがおすすめです。

コツ4:同じ音声を繰り返し練習する

次々と新しい教材に移るより、同じ音声を何日か繰り返すほうが上達を実感できます。「スムーズに言えるようになった」と感じたら、次の音声に進みましょう。

コツ5:発音の基礎も一緒に学ぶ

どうしてもまねできない音がある場合は、英語の音とつづりのルールを学ぶと理解が深まります。大人のフォニックスの記事では、発音の基礎について詳しくご紹介しています。

シャドーイングにおすすめの練習フレーズ

最後に、すぐに練習できる短い英文をいくつかご紹介します。音声アプリや翻訳アプリの読み上げ機能などを使って、ぜひ声に出してみてください。

  • Nice to meet you. I’m Ken.(はじめまして。ケンです。)
  • What do you do in your free time?(空いた時間は何をしていますか?)
  • I’m looking forward to it.(楽しみにしています。)
  • Could you speak a little more slowly?(もう少しゆっくり話していただけますか?)
  • Let me think about it.(少し考えさせてください。)

どれも日常会話でよく使う表現なので、シャドーイングで口になじませておくと、実際の場面で役立ちます。

まとめ

シャドーイングは、英語初心者でもやり方を工夫すれば無理なく取り組める練習法です。最後にポイントを振り返りましょう。

  • シャドーイングとは、英語の音声を少し遅れて追いかけながら声に出す練習法
  • リスニング力、発音・リズム、フレーズの定着に効果が期待できる
  • 教材は「8割わかる」短めの音声から始める
  • 「聞く→意味確認→見ながら読む→見ずに追いかける→録音」の5ステップで進める
  • 1日10〜15分、同じ音声を繰り返して毎日続けることが大切

完璧を目指さず、「昨日より少し言えるようになった」を積み重ねていくことが、シャドーイングを続ける一番のコツです。

COCCO英会話では、初心者の方がマンツーマンレッスンで、講師のお手本を聞きながら発音やリズムを一緒に練習できます。「自分の発音が合っているか不安」という方も、お気軽にご相談ください。

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