バイリンガル脳
私は昔、英語を学習して話せるようになったら、もうそれで完全に英語が話せる状態がずっと続くものだと思っていました。
大人になってから学習した言語は、続けていないと忘れてしまうと思ってなかったのです。まるで一度取得した免許が生涯有効化のように。
そこでバイリンガルの場合はどうかと言うと2ヶ国語が話せる人は両方の原語100%と思っていたのですが、私が出会ったバイリンガルは、ほぼ全員どちらかの原語が80%、もうひとつの原語力が20%とか、70%、30%の割合という具合でした。
ようするに英語は、ほぼ完璧なのですが、日本語は簡単な単語でも知らなかったりするというものです。
意外ですね。
また、日本語は話せるけど、敬語は全く話せないと言う人も居ました。
例えば日本人の両親でアメリカ育ち、ハーフで日本生まれのニュージーランド育ちとかの人達です。
ハーフやバイリンガルの悩みも多くよく聞きますね。
全ての人がそうではなく限りなく両方または3か国語以上の言語が100%に近いという人もいます。
しかし両方の言語に偏りがある人は本人曰く自分は中途半端だと言われてます。
中学までアメリカで暮らして高校から日本に来たとかの場合は両方の会話能力は問題ないのですが、日本語が書けなかったり、読める漢字が少なかったりというような人が多いのです。
幼少期に多言語の音を聞き分ける耳を育てることは重要ですが、場合によってはバイリンガルよりも、日本語100%で英語をものすごく頑張り100%に限りなく近付けるようにするほうが良い場合もあります。これは大人になってから学ぶスタイルなので、大人になってから英語を初めて元躊躇している人にとっては心配ないと言えます。
幼少期に始めるよりも対得へんかもしれませんが。
さて大人になって英語を始めた方が、わが子に苦労させたくないと教育する気持ちもわかりますが、育った子供は幼少期に英語をやっていて良かったと思えばよいのですが、何も感じずそれは普通の事と思うのならあまりよい事とは言えなくもありません。
私達がすでに持っている能力を普段あまり感謝しないのと同じですね。
しかしながら英語を幼少期に学習させないほうがよいかというと、もちろんそのようなことはありません。
小さいうちに身に付けたほうが、発音はもちろん、文法や単語も自然に覚えるので、子供時代に習わせるほうが良いに決まっています。
ただし、学ばせ方を間違えるといけないのでそのあたりはよく考えて、正しく行うようにしなければなりません。
話は変わりますが、日本人が日本語をできないのも少し困りますが、世界レベルで見ると日本語よりも英語を話せるほうがより多くの情報も得られますし、多くの人とコミュニケーションが取れます。
世界中で働くことも出来る世になります。